初めての中国・驚きの中国
中国へまだ行った事の無い人は中国をどんな風にイメージしていますか?万里の長城、兵馬俑、毛沢東、パンダ、九寨溝、中華料理など色々あるでしょう。そんな中国へ行った事の無い人の為に自分がイメージしていた中国と実際に体験した中国を紹介していきます。これを読めば中国へ行った時の色々な意味での驚きに戸惑わず冷静に対処できるかも?
中国へ行く前の中国のイメージ
まだ中国へ行った事の無い人は恐らく中国に対して自分と同じ事をイメージしているでしょう。自分は中国へ行く前に下記のようなイメージを持っていました。
- 5000年の悠久の歴史と文化を持つ
- 豊かな自然が多くある
- パンダがいる国
- 天安門広場や毛沢東の肖像画
- 改革開放による目覚しい経済発展
- 長江や黄河
- 三国志
- 社会主義で皆が平等な国
- シルクロード
- チベット
- 少数民族がたくさんいる
- みんな人民服を着ている
- 万里の長城や兵馬俑などの遺跡がたくさんある
- 孔子の国だから儒教を重んじ日本と違い皆礼儀正しく道徳心がある
- 中華料理
大体このようなイメージを持っていました。恐らく皆さんも似たようなイメージを持っているかと思われます。
驚きの中国
実際に中国に行ってみると想像していた中国と目の前にある現実の中国の差に誰もが驚くことでしょう。実際に自分が体験した驚きの中国を紹介していきましょう。
- 所構わず痰を吐く
- 中国で一番驚いた事のひとつに挙げるとしたらこれでしょう。中国ではいつでもどこでも痰を吐く人に遭遇します。皆「かーーーっ!ぺっ!」と大きな音を出して道端で痰を吐いています。道端で痰を吐く人は日本でもたまに目撃しますが、中国人の痰を吐く回数は欧米人はどうだか知らないが日本人の比ではありませんし、道端以外の場所でも平気で痰を吐いています。例えば、バスや列車の車内で床に痰を吐きます。さらにレストランの床やスーパーの店内、招待所の部屋、ホテルの部屋、ロビーなど一つ一つ挙げていたらきりがありません。しかも、若い女性まで平気で公衆の面前で痰を吐いています。中国政府は「痰を吐くな!」と宣伝をしていますし北京では衛生監視員が取締りをしており検挙されると罰金だか反則金が科せられます。政府は「痰を吐くな!」と宣伝をしていますが人民にとっては所構わず痰を吐くことが中国の常識になっています。参考までに鄭州から開封への2時間半の移動でどれだけ痰を吐く音を聞くか数えたら19回でした。1日数えたら何回になったか・・・。但し、海外留学や在住経験のある高学歴、富裕層の人たちは外国の習慣を身につけているようで中国人でも別格で所構わず痰を吐くといったことはしないようです。
- 手鼻を噛むのがうまい
- 上記の痰を吐くのと同じですが手鼻も噛みます。ちり紙を持っていないようで勢いよく手鼻を噛むのをよく目撃します。今までの目撃例から分析すると手鼻を噛むのは中年以降の男性が主体になっています。簡単に言えばおっさんと爺さんということです。さすがに女性が手鼻を噛んでいるのは目撃していません。日本のように駅前でサラ金のティッシュを貰えれば手鼻を噛む人は少なくなると思うのですが、中国ではサラ金などのティッシュ配りがいませんのでティッシュを買うしかありません。ですので、おっさんや爺さんたちはティッシュを買うお金が無いようですので手鼻を噛みます。
- 赤信号無視は当たり前!誰も守らない交通ルール
- 歩行者は赤信号でも横断歩道を渡るのが常識になっています。車も赤信号になっても突っ込んできますし、パトカーや救急車、消防車などがサイレンを鳴らしていても道を空けたりするようなことはありません。方向指示器を出さずにいきなり車線変更したり割り込み、Uターン、逆走、歩道などへの違法駐車をしたりするのも日常茶飯事です。中国の交通マナーと大阪の交通マナーを比べれば大阪のおばちゃんは非常に安全運転をしています。

- やたらとクラクションを鳴らす
- 中国ではやたらとクラクションを鳴らします。日本だと不快感を示す意味合いで鳴らしますが中国では「ここに車がいます。注意してください。」「危ないですから近づかないでください。」などの周囲へ自分の存在を示すのと注意を促す意味で鳴らします。ですので、いつもクラクションが鳴っています。
- 乞食が多い
これも中国に初めて来た時に衝撃を受けたことですが大都市では乞食が溢れています。駅前や繁華街、観光地に乞食が大勢います。観光地になっている寺の門前にも観光客の善意の心を貪ろうと待ち構えています。寺では乞食に混じり偽僧侶が喜捨を求めてきます。天安門広場など外国人観光客が訪れるような有名観光地ですと中国政府も自分たちの恥部を見られると面子が潰れてしまうので、しっかりと公安が取り締まっています。乞食にも色々な種類がおり、例えば破れた服で汚い格好をした皆さんがイメージする普通の乞食、赤ん坊を抱いた親子連れの乞食、子供の乞食、手足が変形したり無かったりする障害者の乞食、病人や怪我人の乞食などです。しかも、本当の乞食もいれば偽者の乞食もいます。うっかりお碗に10元札を入れたら病人の乞食はたちまち元気になりスーパーで酒を買っていることでしょう。子供の乞食もたちが悪く外国人と分かると集団で取り囲み金を要求してきます。白人は特にお金持ちのイメージがあるようで必死に服を掴んで金を要求します。しかも集団で取り囲んでいる場合は隙があれば財布ごと持って行かれても不思議がありません。しかし、白人にはあんなに必死で追いかけていた子供の乞食が黒人には積極的に追いかけているところを見たことがありません。どうも、黒人は金を持っていないという先入観があるようです。中国まで旅行に来る黒人は相当お金を持っていると思うのですが・・・。例え子供の乞食に1元恵んでも、その1元は子供の乞食たちの親方に全部取り上げられてしまいます。乞食も組織化されており子供の乞食は親に捨てられたり、誘拐されたりして組織の一員になっています。病人の乞食も親方がいるようで意識不明の病人をどこからか調達してきて道端に置いています。動けないはずの病人が夜になるとどこかへ帰っているのは親方が連れて帰るからです。病人が乞食として使えない即ち死んだらどこかへ捨てて新しい病人を調達してきます。どうして、こんなに乞食が多いのか疑問に思う人もいるかと思いますが、乞食はかなりの収入になります。高給取りの乞食は1日100元前後を稼いでいます。これだと月収3000元前後になり都市部の中流階級の収入とほぼ同じです。これでは働くより乞食をしたほうが楽にお金が稼げます。本当に働き口が無く乞食をする人もいれば職業として乞食をする人もいるのです。乞食に遭遇したらとにかく無視することです。1角や1元でも恵んでしまうと乞食が調子の乗るだけです。乞食たちは心の中で「馬鹿な鴨が掛かった!」と思っているでしょう。
- 道端で窮状を訴える人たち
これも恐らく乞食とほぼ同じだと思われるのですが、路上に自分の窮状を訴えた紙を広げていたり、路面にチョークで自分の窮状を書いて通行人に援助を訴えている人たちがいます。中には何故か予め印刷済みで、しかも雨が降っても大丈夫なように防水加工しているのを持っている人もいます。この種の人たちは比較的身なりが整っているようで髪や髭が伸び放題の如何にも乞食という人は見かけていません。一体どのような窮状を訴えているのかというと自分が今まで見てきた限りだと以下のような例があります。
- 尊敬する各位先輩、兄弟姉妹、新年明けましておめでとうございます。私は江蘇省徐州の出身で、私の家では父が博打にのめり込み財産が無くなっただけでなく借金までして最後には金貸しに家を追い出されてしまい私たちには行き場所も無く母は重い病気になってしまい、まだ小さい弟妹もおり私は学校を辞めて出稼ぎに来ました。しかし、資格が無く良い仕事が見つけられません。母の病状も重くなっており私はこのように膝まづいて皆様に縋るしかないのです。
- 皆さんこんにちは。私は太原から北京へ友人を訪ねにやって来ましたが列車内で置引きに荷物を全て盗まれてしまいました。携帯電話も盗まれてしまい友人の連絡先も分からなくなってしまいました。そこで、皆さんに帰るための交通費60元を援助して欲しいのです。
- お腹が減った。私たち親子は何日も食べるものが無く困っています。子供を抱えた私は仕事を見つけることができません。子供にご飯を食べるだけの10元を恵んでください。
- 皆さんこんにちは。私は○○省○○出身です。私の家では父が博打で借金を作り母に暴力を振るい離婚してしまいました。母は再婚しましたが義父は仕事もせずに博打と酒に溺れ、毎日母に暴力を振るい母は病気になってしまいました。幼い弟妹がいる私は学校を辞めて出稼ぎに来ました。私は工場で働いていましたが社長は給料を払ってくれず、工場は倒産して社長は行方不明になってしまいしました。母の病気の治療にはあと3000元が必要なのです。このお金が無ければ私は故郷に帰ることが出来ません。皆さんどうか助けてください。
まあ、何処にでもありそうな良く出来た話なので笑いそうになる時もありますが集まって見ている人民は真剣に見ているようですがお金を出すことはありません。まあ当然ですね!どう考えても余程の馬鹿でなければ信じて1元恵む奴はいないでしょう。
- 並ぶことを知らない中国人
バスや列車の乗り降りで中国人が並ぶということはありません。何故か我先にと並ばずに乗ろうとします。しかも降りる人がいても乗ろうとします。おかげで乗り降りの際、余計に時間がかかります。並んだほうが効率よく乗り降りができるのに中国人はそれを知らないようです。並ぶということを知らないので駅のホームで列車の乗務員が並ぶように行っても誰も聞いていません。人民たちの頭の中は「並んで乗る」ではなく「自分が先に乗る」と考えているようです。これは始発駅で発車まで20分以上時間があっても同じです。列車には確実に乗れるのに並ばずに我先に乗ろうとします。まあこの場合は荷物の置き場所を確保するため急ぐのだろうと思います。駅の切符売り場やスーパーのレジ待ちは比較的並んでいますが隙があるとすぐに割り込みます。
- トイレで水を流さない
- これは外国人が宿泊する星級のホテルを利用する人は関係無いのですが、招待所、旅館、旅社など中国人が利用する宿泊施設で共同トイレの場合に遭遇します。自分の経験では99.9%以上の高確率で流していないトイレに遭遇しています。そこで、どうして水を流さないのか理由を考えてみると次のような仮説が成り立ちます。招待所などの安宿はお金のない民工(出稼ぎ労働者)などが利用するので田舎者が多い。田舎者だと自宅のトイレは水洗トイレではないだろう。水洗トイレではないということは使い方を知らない。だから招待所などのトイレで水を流さない。いや、水の流し方が分からないから逃げる。ということになります。恐らく他にも理由はありそうですが・・・。安宿を利用するバックパッカーの方は流していないトイレによく遭遇しているでしょう。
- やたらと大声で話す
- 中国人は大声で話をします。始めて中国に来たときは「何で喧嘩しているのだろう?」と思っていましたが実は普通に話をしているだけでした。
- タクシーはボッタクリが多い
- 中国のタクシーはボッタクリが多く特に外国人は鴨になっています。自分も司馬台長城で鴨になっています。メーターをちゃんと使うタクシーならまだ危険性は低いですが、運ちゃんたちは外国人を鴨にするのを何とも思っていません。例えば中国語の分からない外国人(特に漢字も読めない欧米人)が天安門広場や北京駅で彷徨っているところを巧みに声をかけて万里の長城や頤和園など観光地まで乗せたりします。外国人は料金を自分の国と比べて安いと思って払ってしまうようですが、実はとんでもない高額を請求されているのです。メーターが付いていても安心はできません。改造メーターの可能性があります。
- 人を騙すのは当たり前
- 中国では人を騙すのは当たり前で騙す人が悪いという考えは無く、騙される人が悪いと考えています。代表的なのは上記のタクシーがありますが、他にも数多くの騙される場所があります。市場やレストラン、コンビニでは釣銭をごまかしたりします。外国人からすれば釣銭は大した金額ではないでしょうが中国人からすれば大きな金額になります。自分が北京で遭遇した例を挙げると快客というコンビニで3.5元の飲み物を購入したときに10元札で支払い釣銭が1.5元ということがありました。その場で気付いて5元を取り返しましたが、5元は日本円で当時75~80円で日本人からすれば大した金額ではないと思いますが中国人にとっては大きな金額です。5元がどれくらいの価値があるかといえば5元あれば玉子炒飯が十分食べられます。東京なら玉子炒飯は500~700円ぐらいでしょう。これを考えれば5元の価値が理解して頂けたと思います。このようにコンビニでも釣銭をごまかすので買い物の際はその場でレシートと釣銭を確認することです。更にレストランでは釣銭のほかにメニュー表にも注意する必要があります。レストランの中では外国人のために英語のメニューを用意しているところがありますが、この英語のメニューが落とし穴の場合があります。実は英語のメニューでは通常の2倍以上の価格を表記しているのです。外国人が通常の漢字のメニューが読めなく店員が親切に英語のメニューを持ってきて漢字のメニューを引っ込める時は用心しましょう。ある程度漢字の分かる日本人なら英語のメニューを断るか逆に漢字のメニューと比べるのが良いでしょう。もし漢字のメニューを引っ込めようとしたら価格が違うということでしょう。
- バスで年寄りに席を譲る
- これは中国に来て良い意味で驚いたことです。バスに乗ると年寄りに自発的に席を譲っている光景をよく見ます。年寄りにだけでなく赤ん坊を抱えた大人にも席を譲っています。日本なら電車に乗っている時、年寄りに席を譲るという光景は滅多に見ることがありません。この点は、「さすが中国!儒教の国だ!日本も見習え!」と感心しています。ただ不思議に思うのが席は譲るのに何故並べないかということです。
- 駅でも空港と同じようにX線検査がある
- 始めて列車に乗るとき上海駅でX線検査があるのには驚きました。手荷物は空港と同じように検査を受けてから待合室に入れるのです。検査も無く自由に持ち込める日本と違い爆発物の持込に対する安全対策は進んでいるように思えます。
- 辺境の入国係官は実は親切
- 上海や深圳では入国審査の際、皆さん入国審査の列に緊張しながら並んで無愛想で怖そうな入国係官が事務的に作業をしていますが、ベトナム、ラオスとの国境では違います。上海などと比べて国境を行き来する人数が少ないのも要因のひとつだと思いますが、日本人が来るのも珍しいからでしょう。広西チワン族自治区の憑祥とベトナムのドンダンの国境である友誼関では出入国のカードを記入する際に係官がボールペンを貸してくれて記入方法まで丁寧に教えてくれました。さらに中国語が話せると係官は色々と話しかけてきます。話の内容は雑談程度ですが、かなり友好的に接してくれます。まあ、係官はこれで不審者か確認もしているようです。但し、入念にパスポート確認をするので入国審査の時間は上海や深圳よりかかります。普段は日本人が来ない所ですから当然ですね。まあ、後ろめたい事が無ければ問題無しです。
他にもまだあるので今後も追加していきます |